なんか思いのほか騒がれていたような気がする。テレビはどこも扱ってなかったけど、ネットではニコニコやUstream、Twitterなんかがお祭り状態だったね。
すごいなぁと思うのは、7年間誰も手を触れてない状態で、地球まで戻ってきたことだよね。コンピュータに何かを任せるとき、一応止まらないように設定などはするものの、やっぱりどこかで止まったら手で再起動すればいいという考えがある。はやぶさは宇宙に行ったら当然手を触れることができないわけで、なにかあったら機械自身で解決をしなければならない。もしもの時にどうするかってのが何重にも用意されていたから、宇宙のごみにならずに帰ってこれたわけだ。無限に想定されそうなトラブルから、もってる機材のみで出来る限りの対策が取れる、ベストが尽くせるようになっていたんだよね。もう技術者として脱帽です。
そういえばトラブルといえば、イトカワにいるときに通信が途絶えていたのが回復したってのがニュースになっていたのを覚えている。たぶんはやぶさの存在を始めて知ったのはその時だったと思う。そのときは、どうせ再開したってまた通信できなくなってごみになるんだろうなぁ程度にしか思っていなかった(失礼)。それが最近になって帰還するってのをこれまらニュースで聞いて驚いたもんだ。
この記事を書きながらWikipediaのやぶさの記事を見てみたら、通信再開時のビットレートがすごいなこれ、8bpsだってさ、1秒間に1文字ですよ。しかも電波発射したら到達するまで数十分かかることもあるんだから通信すること自体が大変だ。OSは今は少なくなってしまったTRONだね。日本の技術が集積されている。いやぁ楽しくなっちゃうなぁ、すごいなぁ。
そんな技術と功績がつまった機械も、燃え尽きてなくなっちゃったのだから、悲しくなっちゃう。思い入れがあればあるほど、寂しさも。JAXA特設ページのメッセージはそんな関係者の想いが見え隠れする。落ちるときの映像がNASAのページにあるのだけれど、星になるとはまさしくこういう事かと思う。
ひとまず、今の僕はただ単にすげーなぁとか思うことしかできない。これから宇宙開発に携われるかというと、それもまた難しい。はやぶさ2の話もあるようだし、次世代の宇宙開発が今後も続き、また今回のはやぶさのような感動を届けてもらえるといいなと。やっぱりね、研究ってのは2番じゃだめなんだと思うよ、この感動は。
2010/06/15 22:35:51 | Trackbacks (0) | Comments (0) | Pastime
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