CentOS6にPHP5とPHP7を入れたいんじゃ!ということで奮闘してみました。
もともと CentOS6 + Apache2.2 + PHP5.3 という一昔前の普通の環境が整っているサーバーへPHP7をインストールし、特定のバーチャルホストだけでPHP7を有効にできるように設定してみます。
手順は面倒なので、ポイントだけ箇条書きにしておきます。
Action php71-fastcgi /php71-fcgi/php-fpm ScriptAlias /php71-fcgi/ /opt/remi/php71/root/usr/sbin/ FastCGIExternalServer /opt/remi/php71/root/usr/sbin/php-fpm -host 127.0.0.1:9000 <Directory "/opt/remi/php71/root/usr/sbin/"> Options None AllowOverride None Allow from all </Directory>
<FilesMatch ".+\.php$"> SetHandler php71-fastcgi </FilesMatch>
こんな感じで動くんじゃないでしょうか!?
2017/01/16 04:11:32 | Trackbacks (0) | Comments (0) | Technology
会社が休みに入ると仕事ができていいですね(え
Apacheモジュールで処理を行った結果、404(Not Found)のHTTPステータスコードを返したい場合があります。その場合、2種類の方法があります。
ap_hook_handler
で登録したフック関数の戻り値で404を返すap_hook_handler
で登録したフック関数の引数 request_rec
構造体の status
の値を変更する(戻り値は0=OKを返す)さて、2つの違いは何でしょう。答えは、レスポンスボディに何が出力されるか、ということろに違いがあります。
Apacheのフックの処理の流れから考えてみましょう。とりあえず、今回ポイントとなっているあたりを概略図にすると下記のようになります。
Apacheがいろいろなフックを呼びだし、誰かが処理を担当してくれたらそれを返す、誰も処理してくれなかったらエラー処理して返す、という感じでしょうか。
このとき、フック関数の戻り値で404を返すと下記のように処理が流れます。
エラー処理のほうに流れるわけですね。よって、エラー処理で生成されたレスポンスボディが返されます。Apacheの設定で ErrorDocument
ディレクティブを設定している場合、指定されているコンテンツがレスポンスされます。
一方、request_rec
構造体の status
の値を変更する場合、フック関数自体はOK(処理完了)を返すので、エラーレスポンスには処理が流れません。よって、 ap_rwrite
などでレスポンスボディをセットしていれば、その内容がレスポンスされます。
この動きは、404エラーに限らず、500(Internal Server Error)などでも同様です。
これを理解できると、
ErrorDocument
ディレクティブで設定された 404 ページを表示させたいなど便利な使い方ができます。
Apacheモジュール開発している人なんてあまりいないと思いますが、ご参考までに!
2015/12/30 20:23:08 | Trackbacks (0) | Comments (0) | Technology
オリジナルなApacheモジュールを呼びだそうとするとき、設定ファイルの記述方法としては2種類あります。
ところで、世の中のウェブアプリケーションフレームワークにはステータスコード404(Not Found)のときに起動するものがあります。これはつまり、サーバーのドキュメントルート配下にファイルが無かったときにアプリケーションを起動するというものです。(ほんとよく考えたなぁ)
そこで、この考え方をApacheモジュールでも利用することを考えます。まず、エラードキュメントはApacheの設定で指定できますので、適当なURIを指定します。そして、そのURIに対して、Locationディレクティブでハンドラを登録します。こうすると、エラードキュメントが呼び出されるときにモジュールを呼び出してくれるわけですね。httpd.confの記述例としては下記のようになるでしょう。
ErrorDocument 404 /bootstrap/ <Location "/bootstrap/"> SetHandler handler_of_application </Location>
これでばんばんざい、というわけにいきません。404で起動するということは、Apacheとしてはエラー状態なわけです。これがどういう問題を起こすかというと、
というようなことがあります。
これらの問題を解決するためには、Apacheの状態をエラー状態から通常の状態に戻してあげます。具体的には、request_rec構造体のstatus変数にHTTP_OK定数を設定してあげればいいようです。
これはまったくもって予想ですが、モジュールが最初呼び出されるとき、statusには404が入っていることから、Apacheがあちこちのモジュールを駆けまわる時に状態を伝達する変数となっているのでしょう。最終的にコアプロセスへもどってきたときに、statusにより出力処理を切り替えるのだと思います。
さぁこれでフレームワークっぽくモジュールができる!と思いきや、まだダメなんですね。フレームワークとして動作させるには、リクエストURIによって処理やレスポンスを切り替える、という動作が必要です。通常のリクエストによる呼び出しなら、request_rec構造体のuri変数やfilename変数などを使えばどこから呼び出されているかわかります。ところが、404駆動の場合、前出の変数は404に指定した先の値(上記のhttpd.confの設定だと/bootstrap/がセットされてやってくる)になるのです。
そこで必要になってくるのが、request_rec構造体のprev変数です。Apacheには内部リダイレクトという機能(要は、ブラウザに表示されているURLは変わらないのだけれど、同じサーバー内の別の場所にあるコンテンツを読んでいる状態、たぶん。詳しくは、このあたりが参考になる。)があり、ErrorDocumentによって設定されているページはこの機能により呼び出されています。そして、内部リダイレクトを呼び出した元が、prev変数によって指し示されているのです。つまり、クライアントがリクエストしたURIを取得するためには、prev変数をたどって、呼び出し元のuri変数やfilename変数を取得してくればいいわけですね。
さて、これで404駆動でもモジュールが使えるようになりました。あとそこから先は、ディベロッパーの根性で開発してください!
タグ : 404,Apache,Bootstrap,Module,ブートストラップ,モジュール
2011/02/25 04:34:22 | Trackbacks (0) | Comments (0) | Technology
FreePascalでApacheモジュールを開発するときに利用するユニットにhttpdがあります。このhttpdユニットはApacheのバージョンに合わせて、1.3用・2.0用・2.2用が用意されています。
普通にhttpdをusesするとファイル名の順番から1.3用が利用されてしまいます。いまどきは2.2以上なので、2.2用を使ってコンパイルしなければなりません。
今まではコンパイラオプションのユニット検索パスで、2.2用が入っている/units/$FPCTARGET/httpd22のディレクトリを指定することで回避していました。
が、先ほどfpc.cfgを見ていたらhttpdの振り分けが記述してありまして...。シンボルとして「FPCAPACHE_2_2」を設定してあげれば2.2用を読みに行ってくれるようです。Lazarusなら、プロジェクト>コンパイラオプション>その他タブ>カスタムオプションで「-dFPCAPACHE_2_2」を追記しておけばオッケーです。
まぁ自分でパスを追加しても問題はおこらないのですが、シンボル定義して勝手に切り替えてもらったほうがエレガントだとおもうので。ってゆーか、fpc.cfgとか読まないし、ドキュメント皆無みたいなもんだし、マイナーな言語は大変ですね(笑)
タグ : Apache,FreePascal,モジュール
2010/12/16 00:22:37 | Trackbacks (0) | Comments (0) | Technology
前の記事でこれ書こうと思っていたんだよね。
Apacheのモジュール開発するとき、絶対というほど使う「request_rec」構造体。これの中にある「content_type」変数はHTTPリクエストヘッダの「Content-Type」じゃないので注意。これはApacheの設定(httpd.confなど)でAddTypeされている値です。たとえばPHPだと「AddType application/x-httpd-php」を設定するので、「content_type」変数には「application/x-httpd-php」が入ってきます。フォームの送信などではリクエストヘッダに「Content-Type: application/x-www-form-urlencoded」などを送ってくるはずですが、これの「Content-Type」を得る場合は、同じ構造体内の「headers_in」変数から拾ってくる必要があります。
逆に、「content_type」変数からフックするモジュールができます。独自の拡張子にAddTypeして、モジュール内で自分の「content_type」かどうか判別して処理してあげればいいわけです。ネットでApacheモジュールを開発する方法を見ると、SetHandlerでハンドラを登録する方法で解説されているものを多く見るけれど、こんな処理方法もあるということで。
2010/08/14 07:40:10 | Trackbacks (0) | Comments (0) | Technology
最近はPHPをやめて、ウェブシステムをネイティブコードのApacheモジュールで開発しています。
まぁネイティブコードと言ってもPascalですけどね!! しかもFree Pascal (笑)。みんなにバカにされるんだろうなぁ、そんなもんで開発すんな!ってね。まぁほら、使わないと発展しないどころか廃れちゃうじゃん? 世の中ネイティブコードがC/C++だけとか面白くないし。ちゃんとメジャーなプラットフォームでコンパイルできるし、64bitも吐けますから。Object Pascalって軽く使うだけならメモリとか意識しないですむし、オブジェクトとかスコープの概念が理解しやすいなど、メリットもあると思うんだよね。このあたりは言語宗教だね。
ま、いずれにせよ、もうかなりの時間かけて環境とかライブラリ作っちゃってるし、後戻りできないよねー。
で、肝心の性能。単純にHello World返すだけならPHPとネイティブコードだとあまり動作スピード変わらないんだけど、オブジェクトとかガリガリ使ってくるとやっぱりネイティブの方が速いみたい。
個人的にはメモリ管理が出来るのがよい。どこでメモリを開放する/されるか知っているのでなんか安心。開放し忘れのリスクはあるけれど、try..finally使ったり生成と破棄のコードを同時に書くなど注意するようにしている。あ、そうそう、文字列処理とかリストの処理はメモリ管理ができたほうが実行速度速いね。基本的に文字列やリストの操作ってのは内部的にはメモリの再確保なんで、ネイティブなら先にガバッとメモリ確保するなどそのあたりでメリットがある。
あとは、変数の宣言と型指定があるのが良い。PHPのようにどこでも変数が現れて、何でも入るってのはなんか気持ち悪い。Integerの変数ならDBに問い合わせるときにエスケープする必要がないって保証できるじゃん? コードや変数は必然的に長くなるけどねぇ、個人的精神衛生のために我慢。
あれ、Apacheのモジュール作るときの覚え書き書こうと思っていたのに、思ったことを適当に書いちゃったな。マネージドやインタプリタもいいけれど、それのベース作ってるのはだれ?ネイティブじゃないの?と思う。プログラムが全部ネイティブである必要はないけれど、ネイティブも操れるくらいの方ができることの幅も広がると思うんだよね。
タグ : Apache,Free Pascal
2010/08/14 06:45:42 | Trackbacks (0) | Comments (0) | Technology
このブログはMovableTypeで動いているわけですが、これをFastCGIで使っているとメモリリークしまくりです。どうもオブジェクト内で相互参照しているみたいで、ガベージコレクションが不要なメモリを捨てられないようです。
非力なサーバーでしかもメモリも256MBしかないので、Apacheのプロセスで150MBもメモリ使われると、他のプロセスに影響が。しかもHDDになんちゃってSSDを使っているのでスワップすると余計に遅くなってしまうという。
どうするかなー、FastCGI使うのやめるか、1日に1度Apacheを再起動するか。
タグ : Apache,FastCGI,HDD,MovableType,SSD,メモリリーク
2009/09/29 15:26:10 | Trackbacks (0) | Comments (2) | Technology